企業理念を「書」で掲げる。
それは、ただ美しく文字を飾るということではありません。
その理念が、誰の想いから生まれ、どんな経緯で言葉にされたのか。
そこに息づく「人の物語」を添えることで、
企業の理念は、より深く、より強く、社員や顧客の心に響くのです。
本日は、「プロフィール付加価値」についてお話ししましょう。
目次
「誰が語っているのか」が信頼を生む
毛筆理念を制作していて、
しばしば感じるのは、
「経営理念」自体の言葉は、どこか似通っていることがある、
という点です。
たとえば、
「挑戦」「感謝」「成長」「信頼」「貢献」など、
どれも素晴らしい言葉ですが、
それだけでは他社と似た印象になることもあります。
では、そこに独自性を宿すものとは何か?
それは、“誰が語ったのか”という背景です。
つまり、その理念が生まれた背景にある
「経営者自身の想い」と「人生」が、
理念の価値を何倍にも高めるのです。
書で表現する際も、
私は経営者の方にお尋ねすることがあります。
「この言葉を掲げようと思った、きっかけは何ですか?」
「ご自身の人生や経営経験と、どのようにつながっていますか?」
その答えを伺うと、書に込める息づかいが変わります。
そして、その物語をプロフィールとして添えることで、
理念は“ただの言葉”から“伝わる思想”へと進化します。
プロフィールが理念を社員に浸透させる
企業理念は「社員に浸透しなければ意味がない」とよく言われます。
しかし、理念の言葉がいかに美しくても、
「社長がどうしてこの理念を掲げているのか」
がわからなければ、社員は本当の意味で共感できません。
「この理念を掲げるようになったのは、社長が創業時に経験した、あの失敗からなんだ」
「この言葉には、会社を守るために背負ってきた想いがあるんだ」
そんな背景を知ったとき、社員の姿勢は変わります。
そして、それを外部からもわかるように提示しておくことで、
採用時にも理念への共感が生まれやすくなります。
だからこそ私は、
理念とともに「社長の物語」も添える
ことを強くおすすめしています。
外部への信用力も高まる
「プロフィール付加価値」は、
社外に対しても大きな力を発揮します。
取引先が企業を選ぶとき、その企業がどのような価値観を持っているか、
そしてそれが本気の言葉なのかどうかを見極めようとしています。
単に理念を掲げているだけでは、他の企業との違いは伝わりません。
しかし、
-
創業のきっかけ
-
理念に込めた想い
-
社員や顧客への約束
-
社長自身の原体験
こうしたストーリーが添えられていれば、
その企業の“人間的な信頼”が増すのです。
これは、いわば「理念という言葉に命を与える」作業だと、私は考えています。
書とストーリーの一体感
私が制作する毛筆理念は、書そのものの美しさはもちろん、
企業の魂が映し出されるような、深みのある一枚を目指しています。
そしてそこに、経営者のプロフィールが添えられることで、
-
顧客に対する信頼感
-
社員に対する説得力
-
採用における共感の源泉
すべてが変わります。
「経営理念を掲げたいけれど、何をどう書けばいいか迷っている」
そんな方も、まずはご自身の過去や体験を棚卸ししてみてください。
どんな一言も、
その背景に“あなただけの物語”があれば、唯一無二の理念になります。
まとめ:理念に命を吹き込むプロフィールという付加価値
企業理念を毛筆で掲げるという行為は、単なる装飾ではありません。
それは、企業の思想を“見えるかたち”で伝える、最も直接的な手段です。
そして、その理念に人の物語を添えること──プロフィールの力は、そこにあります。
美しい言葉に、美しい魂を。
毛筆理念は、企業の真の顔を映し出す鏡になり得ます。
ご興味のある方へ
もし、あなたの理念に“想い”という命を吹き込みたいと感じたら、
まずはお気軽にご相談ください。
お問い合わせフォームから、想いや背景をお聞かせいただければ幸いです。