九月も半ばを迎えました。
朝夕の空気に涼しさが混じり、蝉の声は遠ざかり、虫の音が耳に届く季節。
自然界が「実り」に向かって熟していくように、
企業もまた下半期に、姿勢を正し、足並みをそろえる時期に入っています。
お盆を境に一区切りがつき、
八月の暑さの中で消耗した心身がようやく落ち着きを取り戻す。
そんなタイミングで企業が最も意識するべきは、
「理念に立ち返ること」です。
■ 九月は「問い直し」と「実りの準備」の時期
この時期、多くの企業様から、こうした声を伺うことがあります。
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「上半期の成果を振り返り、理念がどれほど浸透しているか確認したい」
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「現場は動いているが、方向性が少しずつズレてきている気がする」
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「新しい取り組みを始める前に、もう一度社員と理念を共有したい」
九月は、ただ走るだけではなく、
自分たちの“進む方向”を問い直す月でもあります。
理念が社内に根づいていなければ、どれだけの行動も散漫になり、成果が薄れてしまいます。
逆に、理念が空間に立ち、社員一人ひとりの心に刻まれていれば、
その力は確実に「実り」へとつながっていきます。
■ 毛筆理念がもたらす「見えない支え」
私が制作する毛筆理念™は、単なる社是や標語の書かれた掲示物ではありません。
それは、経営者の覚悟、企業の精神、社員への想いを
「書」というカタチに込めて、空間に立ち上げるものです。
社員は毎日その言葉を目にします。
会議室で、応接室で、エントランスで・・・。
その一瞬一瞬に理念の言葉と触れることで、知らず知らずのうちに
「自分たちは何のために働いているのか」
を思い出す。
これこそが、毛筆理念が持つ “見えない支え” です。
特に九月のような「軸を立て直す季節」には、
その存在感がひときわ強い意味を持つのです。
■ 九月にふさわしい言葉
私はこの時期、企業理念を毛筆で表すにあたり、次のような言葉をお勧めしています。
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「実」 …… 上半期の努力を結実させる。
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「誠」 …… 変化の中でも誠実さを失わない。
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「一貫」 …… 揺らぎの中でも軸を貫く。
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「和」 …… 社員同士、顧客との関係を和で結ぶ。
これらの言葉は、九月の空気──夏から秋へと移り変わる「熟成の季節」と深く響き合います。
一枚の毛筆理念が、実りに向けた社内の心をひとつに結ぶ力を持つのです。
※ここで、ご提案したいことがあります。
このような、季節や時期に紐づけられるような言葉は、
企業理念・経営理念というよりは、社内スローガンとして
社内に発信するのがふさわしいかもしれません。
例として、
四半期のスローガン、下半期のスローガン、9月のスローガン、などなど。
こういった文字のご依頼も承ります。
額に入れて掲示する以外にも、色紙に書く、データとして納品する、
といったことも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
■ 制作の流れ
毛筆理念の制作にあたり、私は必ず経営者様からヒアリングをします。
企業の歩み、これからの方向性、社員に託したい想い。
それらを丁寧に聞き取り、紙に向かうときには
「その企業の息遣い」を背負う気持ちで筆をとります。
完成した作品は、応接室やエントランスに掲げていただけます。
また、データ化することでホームページや会社案内にも活用可能です。
単なる文字の飾りではなく、
「経営資産」として百年先まで残る理念のかたち
を、お届けしたいと願っています。
■ まとめ 〜実りの秋に向けて、理念を立て直す〜
一年の後半戦を本格的に進めるいまこそ、理念を毛筆で掲げ直す最良の時です。
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上半期の成果を振り返り、理念に立ち返る。
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下半期の挑戦に向けて、社員の心をひとつにする。
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企業の空間に「揺らがぬ軸」を立てる。
毛筆理念は、そのすべてを支える“言霊の柱”となります。
もし今、貴社が「理念をもう一度強く掲げたい」と感じておられるなら、どうぞ一度ご相談ください。
この九月、実りの秋に向けて──共に企業の魂を刻む一枚を、書かせていただければ幸いです。
※9月は残り1枠となりました