12月。
街はイルミネーションに包まれ、誰もが慌ただしく一年の締めくくりへと向かう。
しかしこの時期こそ、企業にとって最も重要なのは「立ち止まること」ではないだろうか。
決算、忘年会、大掃除。
次々と押し寄せる“やるべきこと”の中で、
誰もが「来年こそは」と口にする。
だが、本当に未来を変えるのは、
やることを増やすことではなく、“在り方”を整えること
と私は考えています。
その「在り方」を明確にする最も強い方法のひとつが、
理念を毛筆で立て直すことです。
12月は「整える」ではなく「立て直す」
一年の終わりには、成功も失敗も、努力も停滞も、すべてが混在しています。
経営者も社員も、心の中には小さなノイズが積み重なりがちです。
そのまま新年を迎えれば、古い気持ちのまま次の年に入ってしまう。
だからこそ、12月は「心を整える月」ではなく「軸を立て直す月」です。
今年の歩みを理念という一本の線に戻し、
あらためて「何のために働いているのか」を言葉で明確にする。
理念を“書”として掲げ直す行為は、
単なる年末行事ではなく、経営の浄化なのです。
墨は「意志を可視化する」道具
私が書く毛筆理念は、単なる筆文字ではありません。
それは、経営者の意志を、形にする行為です。
墨を摺るとき、静けさの中に過ぎた一年の時間が滲み出ます。
筆を入れる瞬間、想いが線となり、空間に立ち上がります。
それは、「理念」という抽象的なものを“エネルギーの柱”として可視化する瞬間です。
オフィスに飾られた毛筆理念は、見る者の心を日々正す“無言の経営者”になります。
朝の出勤時、社員がふとその言葉を見るだけで、
「今日もこの理念に沿って働こう」と思える。
それが経営の本質的な強さにつながります。
12月に毛筆理念を依頼する意義
では、なぜ12月に毛筆理念を依頼するのか。
それには明確な理由があります。
① 一年の「成果と想い」を形として残せる
2025年の歩みを“理念の書”として残すことで、経営者自身の一年が言葉として結晶化します。
これは単なる書作品ではなく、企業の記録であり、魂の足跡です。
② 社員と「志の共有」ができる
年末は、社員全員が「お疲れさま」「よく頑張った」と互いを労う季節。
その場で理念を掲げ直すことは、共に次の年へ進む誓いの儀式になります。
③ 新年を「理念と共に迎える」準備になる
多くの企業が新年にスローガンや方針を掲げます。
しかし、本当のスタートは前年12月の“心の整備”から始まっている。
理念を年内に書き上げておけば、
1月1日にはすでに“準備が整った組織”として動き出せます。
書家 龍和の毛筆理念について
私はこれまで200点以上の企業理念を筆にしてまいりました。
一つとして同じ書はなく、企業の歴史、文化、
経営者の人生がそれぞれに宿っています。
ご依頼いただいた際には、理念文や社訓、
企業の想いを丁寧にお伺いし、
構成を考え、一筆ずつ書き上げます。
作品は額装、またはデータ納品にも対応。
空間を整え、心を整えるための経営資産として
末永く大切にいただけます。
ご予約について
現在、年内最終1社様のご予約を先着順で受付中です。
一年の締めくくりに、理念を筆で立て直す。
それは、未来への最初の一歩を踏み出す最も静かな、
しかし最も力強い行為です。
理念という“見えない力”を、今年のうちに“見える形”にしておきましょう。
