こんにちは、書家の龍和です。
梅雨が明け、
夏本番へと向かう7月。
この季節に理念を書にすることには、
実は特別な意味と効用があります。
半期折り返しの「志の確認」
多くの企業にとって、7月は半期の折り返し地点。
上半期の結果を振り返り、
下半期の目標設定や戦略の見直しを行うタイミングです。
そんな時期に理念を書として掲げ直すことは、
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経営陣の意志統一
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社員への原点回帰
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数字や計画だけではなく「何のために行うか」という動機付け
を、より強く印象づけます。
私が実際に制作したある企業様でも、
「7月に理念を書で掲げたことで、
下期の経営会議で言葉が一気に深まった」
という声をいただきました。
空間と人の気を清める
夏は湿気や暑さで気が滞りがちな季節。
毛筆理念を新たに掲げることで、
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空間の気の流れが変わる
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書の黒と白のコントラストで、視覚的に引き締まる
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「涼」を感じる墨の静寂が心を整える
といった効果があります。
墨の黒は陰の極み、
そこに理念の言霊が宿ると、
どこか空間に涼やかな静けさが生まれます。
これも、書ならではの夏の効用です。
夏祭り・お盆前の「迎え入れる」文化
日本の7月・8月は、古来よりお盆や祭りの季節。
お客様を迎える準備を整えたり、
神仏や先祖をお迎えする行事が続きます。
理念もまた、
「企業として何を迎え入れるのか」
「どんなご縁や運気を受け入れるのか」
を象徴するもの。
墨で清められた理念は、
ただの標語ではなく、
結界として、
また、“呼び込む力”を持つ存在となります。
夏の決断力を後押し
暑さで思考が鈍りがちな夏ですが、
理念を掲げ直すことで、
決断力と行動力が戻る経営者も少なくありません。
特に7月は、上期で積み残した課題や決断を迫られる時期。
筆で書かれた理念は、
その力強い線と間により、
「決断する覚悟」を呼び覚ます効果があると、
私は実感しています。
社員の意識を一新する
7月は夏休みやお盆休暇を控えた月でもあります。
社員にとっては、心が緩みやすい時期。
そんな時こそ、毛筆理念を掲げることで、
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「この会社は何を目指しているか」
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「自分は何のために働いているか」
を改めて問い直すきっかけとなり、
休暇明けの9月以降に
高い集中力で戻ってくる社員も多いようです。
まとめ
7月に毛筆理念を書くことは、
単に「夏だから」ではなく、
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半期の節目としての志の確認
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空間と気を清める
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決断と行動を後押しする
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迎え入れる文化と理念の結界化
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社員の意識を整える
という、経営にも組織運営にも大きな意味を持ちます。
私自身、この7月も、いくつかの企業理念を書かせていただく予定です。
もし、あなたの会社でも
「理念が形骸化している気がする」
「上期の反省と下期の決意を深めたい」
そう感じているのであれば、
この7月を機に、書で理念を可視化することを、
ぜひご検討ください。