企業理念と経営理念の違いとは一体なんでしょうか?
理念経営を目指す経営者のみなさまが、
一度は疑問に感じられるテーマについて、
考えてみたいと思います。
理念とは、『考え方』のことです。
つまり、企業の示す「理念」は、
『最も大切にする根本的な考え方』
を意味します。
例えば、”企業理念”は企業体としての考え方ですから、
企業全体として、会社の目的、存在意義、価値観等々を
言葉で表現したものです。
翻って、”経営理念”は、
経営者としての根本的な考え方を
言葉で表現したものです。
例えば、このように考えるとどうでしょうか。
ある会社は父が創業者で、息子が事業を継承しました。
同じ会社であっても、創業者の父と2代目の息子では、
経営方針や具体的な行動指針は違ってきます。
父がえんぴつをつくる会社を興したとします。
その会社では、”ものをつくることで社会に貢献する”という
企業理念を掲げました。
息子の代になり、えんぴつの業績がいまひとつになりました。
そこで、あらたにシャープペンシルを開発して業績がアップします。
経営理念はこう掲げました。
”顧客のニーズを読み取り 変化を恐れず 挑戦し続ける”
企業理念は、
・その企業が普遍的に伝えていきたい文化
・ステイクホルダーに対する愛情
・存在意義
・在り方
・抽象度が高い
経営理念は、
・企業理念をベースに理念の実現方法
・時代の流れや市場のニーズに対応する経営の方向性
・具体的な行動指針を含めた経営のやり方
を示したものだといえます。
企業理念は
企業の基本的な考え方
経営理念は
企業理念を実現するための
具体的な考え方
魂のこもった書作品にいたします。